26.8 C
Tokyo
2025年07月15日火曜日
ホームニュース「再び降り出した豪雨が捜索を止めた」…テキサス大洪水、死者・行方不明者300人超で現地は混乱続く

「再び降り出した豪雨が捜索を止めた」…テキサス大洪水、死者・行方不明者300人超で現地は混乱続く

引用:ニューシス
引用:ニューシス

米テキサス州で300人以上が死亡または行方不明となった大規模洪水の被災地で、13日(現地時間)に再び激しい雨が降り、進められていた捜索・救助活動が一時中断された。『AP通信』などが報じた。

7月4日の洪水では少なくとも129人が命を落とし、カー郡では現在も160人以上が行方不明と推定されている。今回の悪天候による中断は、洪水発生後初めてのケースとされる。

カー郡のカービルでは、当局が一部の住民宅を早朝に直接訪れ、再び洪水が起こる恐れがあることを伝えた。あわせて、緊急警報も携帯電話を通じて発信された。

イングラムの消防当局は、捜索にあたる隊員に対して鉄砲水のリスクがあると警告し、カー郡のグアダルーペ川流域からの即時退避を命じた。消防関係者は、「川の水位の状況により、14日には再び活動を再開できる可能性がある」としつつ、「エアボートやSAR(捜索・救助)ボートなどを配備し、万全の態勢を整えている」と述べた。

グレッグ・アボット・テキサス州知事はSNS「X」を通じて、「州政府はサンサバ、ランパサス、シュライヒャー各郡で救助活動を続けており、一部地域では住民の避難も進んでいる」と報告。テキサス・タスクフォース1はすでにランパサス郡で数十人の住民を救出しており、「人命救助を最優先に作業を続けている」と強調した。

米国立気象局(NWS)フォートワース支局は、I-35回廊およびその東側地域で特に激しい降雨が予想されるとし、一部地域では夕方までに時間あたり2〜4インチ(約50〜100ミリ)の豪雨が降る可能性があると警戒を呼びかけた。

また、グアダルーペ川の水位は午後までに15フィート(約4.6メートル)上がる可能性があるとされている。これは洪水警戒レベルより5フィート(約1.5メートル)も高い数値で、川沿いの町ハントでは主要道路である39号線の橋が水没する恐れもあるという。

州北部や西部でも川の水位上昇が報告されており、一部地域では避難指示が出されるとともに、急流に巻き込まれた車両の運転手が救助される事例も発生している。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

モバイルバージョンを終了