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【米の圧力にもまさかの健闘】中国、関税前の”駆け込み輸出”9,500億ドル超!第2四半期5%成長に青信号

梶原圭介 アクセス  

引用:ロイター通信
引用:BBC

中国の今年第2四半期の「驚異的な成長」の立役者として、予想を上回る輸出実績が挙げられる。米国が主要国に対する関税引き上げを予告し、猶予期間を設ける中、関税引き上げ前の駆け込み需要が急増し、いわゆる「駆け込み輸出」が拡大した。

15日の中国海関総署の発表によると、中国の今年第2四半期の輸出額は9,568億ドル(約142兆3,046億円)に達したという。これは前年同期比6%増である。米トランプ政権の関税攻勢が4月から本格化したことを考えれば、予想外の結果だ。前年同月比の輸出増加率は4月8.1%、5月4.8%、6月5.8%を記録した。5月を除き、いずれも市場予想を上回った。

米国の関税政策による不確実性の高まりを受け、事前の物量確保需要が増加したことが主な要因とされる。国別では、先月の対米輸出が前年同月比16.1%減少した一方、同期間の対ASEAN(東南アジア諸国連合)輸出は16.8%増加した。対EU輸出も7.5%増加した。

ただし、中国の消費は依然として低迷しており、下半期の成長鈍化への懸念も小さくない。先月の中国の小売売上高は前年同月比4.8%増にとどまり、市場予想(5.4%)を大幅に下回った。今年上半期の小売売上高は前年同期比5%増加したが、中国当局が昨年下半期から内需刺激策を打ち出していることを考慮すると、依然として低調との見方が大勢だ。

今年上半期の固定資産投資(農村部を除く)は前年同期比2.8%増した。第1四半期の4.2%増から伸び率が鈍化した。今年上半期の不動産開発投資は前年同期比11.2%減少した。一方、鉱工業生産は先月、前年同月比6.8%増と予想(5.7%増)を上回った。消費促進のための追加景気対策の必要性が指摘される一方、下半期の見通しは厳しいとの見方も出ている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ツーチュン・フアン氏は、中国のGDP成長率について「依然として成長力を過大評価している可能性がある」とし、「輸出減少と財政支援効果の消失により、今年下半期の成長がさらに鈍化する可能性がある」と予測している。

一方、中国の習近平国家主席は同日、北京でオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と会談し、両国間の協力拡大を強調した。習主席は「中国はオーストラリアとの協力を通じて両国関係をさらに発展させ、より大きな進展を遂げる用意がある」と述べた。これに対しアルバニージー首相は「オーストラリアは中国との関係を重視している」と応じた。

梶原圭介
CP-2023-0188@fastviewkorea.com

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