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2025年07月17日木曜日
ホームニュース【中国牽制へ最大規模】日米豪など19カ国、北豪州で「多国間軍事演習」開始!長距離打撃・ドローン訓練を実施

【中国牽制へ最大規模】日米豪など19カ国、北豪州で「多国間軍事演習」開始!長距離打撃・ドローン訓練を実施

引用:YouTube

日本や韓国を含む19か国が参加する大規模の多国間共同訓練「タリスマン・セイバー25」が14日、オーストラリア北部で開始された。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、2年ごとに実施されるこの訓練がアジア太平洋地域における中国の拡張を抑制し、連合戦線を構築することを目的としていると報じた。今後3週間にわたり自走砲や多連装ロケット、無人機などが動員されるという。

今年で11回目を迎えるこの訓練の規模は過去最大で、日本、韓国、米国、フィリピン、インドを含む欧州諸国など19か国から約4万人の兵力が参加している。初日には韓国軍の戦車や自走砲、日本の地対空ミサイルシステム、オーストラリアと米国の砲兵、米軍のF-35戦闘機などが動員された。米国、シンガポール、オーストラリア軍は高機動ロケット砲システム(HIMARS)の射撃を実施した。

オーストラリア海軍のジャスティン・ジョーンズ中将は、19か国が参加するタリスマン・セイバーは、安定し自由で開かれたインド太平洋地域のための共同目標を追求し、国際法を遵守していると述べた。軍事力を増強している中国は、日本周辺だけでなくオーストラリア近海でも射撃訓練を実施しており、今回の訓練期間中も周辺で監視活動を行うと予想されている。

中国の軍事力増強に対し、米国は兵力を分散させつつ機動力を強化してきた。紛争発生の可能性が高まる中、タリスマン・セイバーのような多国間訓練の規模はさらに拡大し、より精緻化している。ウクライナ戦争を通じて無人機の重要性が増しており、地上と海上での無人機訓練が実施され、上陸訓練も計画されている。長距離打撃能力を強化しているオーストラリアは、米国が空軍と兵站基地に投資しているオーストラリア北部で試験発射を行う見込みだ。

今回の演習で米国と同盟国は、台湾有事の際に海上交通路の確保が不可欠であると考え、タイフォンのような地上配備型ミサイルの発射を実施する計画だと伝えられている。オーストラリア陸軍の退役少将でローウィ研究所の上級研究員であるミック・ライアン氏は、今回の訓練では地上軍の長距離ミサイルによる艦船攻撃が注目されるとし、太平洋地域ではもはや海軍力だけが重要視されているわけではないと指摘した。

WSJによると、今回のタリスマン・セイバーでは、2023年に米国と安全保障協定を結んだパプアニューギニアでも初めて訓練が行われるという。

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