
ドナルド・トランプ大統領は、自身の金利引き下げ要求に応じない米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の辞任を望んでいるという本音を明かした。
16日(現地時間)ロイター通信によると、トランプ大統領はこの日公開されたニュースサイト「リアルアメリカズボイス(Real America’s Voice)」とのインタビューで、パウエル議長の辞任を望んでいると述べた。同時に、トランプ大統領は、自身がパウエル議長(来年5月退任予定)を解任した場合、市場に混乱をもたらすだろうという世論にも同時に言及した。
結局、トランプ大統領は高度な政治的中立性が求められ、法定任期のあるFRB議長を直接解任することによる副作用を懸念し、パウエル議長に自発的な辞任を促す意図を示したと解釈される。
トランプ大統領はこの日、ワシントンD.C.のホワイトハウス執務室でバーレーンの首相との会談中、「パウエル議長の解任を検討しているか」という記者の質問に「(可能性として)何も否定しない」と答えた後、「しかし、彼が(FRB本社の改修を巡る)不正で辞任しなければならない状況でない限り、(解任する)可能性は非常に低いだろう」と述べた。
また、パウエル議長の解任に関して具体的な計画があるかという重ねての質問に「ない、何も計画していない」と述べ、一部メディアのパウエル議長解任計画報道を否定した。しかし同時に、パウエル議長の在任中にFRBが本社の改修工事に巨額を費やしたことに関して何らかの不正が発見される場合は解任理由になり得ることを示唆し、パウエル議長への圧力をかけた。
さらに、トランプ大統領は米国がインドとの貿易和解に非常に近づいており、欧州連合(EU)とも和解に達する可能性があると述べた。ただし、カナダとの和解の見通しについては言及するのは時期尚早だと話した。また、比較的小規模な国々に対しては、おそらく10%または15%の相互関税を課すことになるだろうと付け加えた。
注目の記事