
ドナルド・トランプ米大統領が、慢性静脈不全と診断されたという。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は17日(現地時間)の会見で、「トランプ大統領が最近、足の下部に軽度のむくみを感じたことから、下半身の検査と超音波検査を受けた」と説明し、「その結果、慢性静脈不全と診断された」と明らかにした。あわせて、「この疾患は70歳以上の年齢層において一般的に見られるもの」と補足している。
慢性静脈不全とは、足の静脈にある弁が弱まったり損傷したりすることで、血液が心臓へ戻らずに足に滞留する疾患とされ、むくみや痛み、皮膚の変化などを引き起こすことがある。
この日、ホワイトハウスが公開したショーン・バーバベラ大統領主治医の書簡によると、今回の検査で深部静脈血栓症や動脈疾患の兆候は見られなかったとのこと。また、心臓超音波検査でも構造や機能に異常は確認されず、心不全や腎障害の兆候も見られなかったとしている。
レビット報道官はまた、最近撮影された写真でトランプ大統領の手の甲に軽いあざが見られる点に触れ、「頻繁な握手による軽度の軟部組織への刺激や、心血管疾患予防のために服用している治療薬(アスピリン)の影響によるものだ」と説明した。さらに、「トランプ大統領は非常に良好な健康状態を維持しており、今回の情報は本人の希望で公開することになった」とも語っている。
トランプ大統領は、慢性静脈不全による体調面での不快感は感じていないとされ、「皆さんも日々目にしている通り、昼夜を問わず精力的に活動している」と強調している。
なお、トランプ大統領は1946年生まれで、現在79歳となる。もし2029年1月までの任期を全うした場合には、82歳220日となり、ジョー・バイデン前大統領の記録(82歳61日)を上回り、史上最高齢の米大統領になる見込みだという。
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