「核施設の被害は深刻、濃縮中断は事実」

ドイツ、フランス、イギリスなど欧州3カ国(E3)との核交渉を前に、イランはウラン濃縮を放棄できないと表明した。
21日(現地時間)ロイター通信によると、イランのアッバース・アラーグチー外相はフォックス・ニュースに対し、「核濃縮は科学者たちの成果であり、国家の誇りだ」と語った。
また、米国の核施設攻撃により「(核濃縮が)中断されたのは事実で、被害は深刻かつ重大だ」と述べた。
しかし、「はっきり言うが、我々は濃縮を放棄できない。これは我々の科学者たちの成果であり、国家の誇りの問題だ」と強調した。
米国とイスラエルの空襲後の核施設の被害状況については、「施設が深刻な損傷を受けている」とし、「現在、原子力庁が被害規模を評価している」と説明した。
これまでイランと米国はオマーンの仲介で5回の核交渉を行ったが、イランのウラン濃縮の許容範囲を巡って和解に至らなかった。
イスラエルと米国は、イランがすでに核兵器生産が可能なレベルのウラン濃縮にほぼ達しているとし、ウラン濃縮を許可できない立場だ。一方、イランは自国の濃縮プログラムが民生用目的のみだと主張している。
核交渉は先月のイスラエルの空襲と米国のイラン核施設攻撃により中断されたが、最近イランがE3との核交渉再開に和解し、1カ月ぶりに再開された。
イランとE3は、25日にトルコのイスタンブールで次官級の核協議を開催する予定だ。
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