31 C
Tokyo
2025年08月01日金曜日
ホームニュースIT・テック「マスクの恩恵」20年間全身まひだった女性、ニューラリンクのチップ埋め込みで“新たな能力”を獲得

「マスクの恩恵」20年間全身まひだった女性、ニューラリンクのチップ埋め込みで“新たな能力”を獲得

引用:X
引用:X

交通事故で20年間全身まひだった女性が、脳にチップを埋め込んだことで、思考だけでコンピューターを操作できるようになり、注目を集めている。

米ルイジアナ州に住むオードリー・クルーズさんは、7月28日、自身のX(旧Twitter)に「画面に自分の名前を書けるようになった」と投稿。投稿には、筆記体で名前を記した画像も添えられていた。

クルーズさんは16歳の時に交通事故に遭い、脊髄を損傷してから全身がまひ状態にあった。しかし先週、イーロン・マスク率いるニューラリンク社によって、脳の運動皮質にコイン大のデバイスが埋め込まれた。これにより、身体を動かさずとも、思考だけでマウス操作などが可能になったという。

引用:X
引用:X

埋め込まれたチップは、運動を制御するニューロンに電極を接続し、脳からの信号を読み取る。信号はBluetooth経由でニューラリンクのソフトが入ったPCに転送され、操作命令に変換される仕組み。

クルーズさんは「体を動かさずに、まるでテレパシーのように生活できる」と語った。

イーロン・マスクも「彼女は思考だけでコンピューターを操作した」と投稿し、「多くの人はこれが現実に可能だということに、まだ気づいていない」と述べた。

ニューラリンク社は、米食品医薬品局(FDA)から5人を対象にした臨床試験の承認を得ており、すでに脊髄損傷やALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者3人がインプラントを受けている。彼らもすでに、思考によってゲームを操作するなどの成果を挙げているという。

同社は、2029年までに脳と接続する通信装置「テレパシー(Telepathy)」のFDA承認取得を目指している。

さらに現在、ニューラリンクはカリフォルニア大学などと共同でAIによる視覚補助技術の研究も進行中。視覚障害者が顔を認識したり、歩行したりできるようになることを目標に、AIアルゴリズムと脳インプラントの融合に取り組んでいる。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

モバイルバージョンを終了