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2025年08月04日月曜日
ホームニュースプーチン、「ロシア初の国家規模高速鉄道網」に本腰 総額5,500億円超を投じて移動時間を半減へ 最高時速は400キロに到達か

プーチン、「ロシア初の国家規模高速鉄道網」に本腰 総額5,500億円超を投じて移動時間を半減へ 最高時速は400キロに到達か

引用:ニューシス
引用:ニューシス

ウラジーミル・プーチン露大統領が、2026年3月31日までにロシア全土の高速鉄道網を完成させるよう政府に指示したと、クレムリンが7月31日に公式サイトで明らかにした。

プーチン大統領は、ロシア初の国家規模となる高速鉄道ネットワークを短期間で構築するよう、異例のスピードで政府を動かしている。『新華社』と『タス通信』によれば、大統領は早期完成に向けた具体策を次々に命じており、鉄道事業を国家戦略の柱に据える構えを見せている。

ロシア政府と国営企業であるロシア鉄道は共同で、高速鉄道網の建設に向けた事業モデルを策定する方針を決定。各地域ごとの計画策定や、プロジェクト別の詳細なスケジュール策定も含めた本格的なインフラ整備が進められる見通しだ。

さらにプーチン大統領は、ロシア最大の商業銀行であるズベルバンクと政府に対して、国家資産ファンド(NWF)から3,000億ルーブル(約5,536億円)の資金を、モスクワ〜サンクトペテルブルク間の高速鉄道建設に投入するよう命じた。この巨額資金は、10月1日までに調達される予定となっている。

ズベルバンクは2014年時点で東欧最大規模、欧州全体でも3番目の規模を誇るメガバンク。今回の国家プロジェクトにおいても資金調達とインフラ投資の中核を担うとみられている。

モスクワ〜サンクトペテルブルク間を結ぶこの路線は、ロシア初の本格的な高速鉄道となる見通しで、特殊な電力システムを使用した複線構造により、最高時速200〜400キロでの運行が可能になる。完成すれば、両都市間の移動時間は従来の約4時間から2時間15分へと大幅に短縮される。

プーチン大統領はこの国家的プロジェクトを主導するため、ミハイル・ミシュスチン首相とロシア鉄道のオレグ・ベロゼロフ社長を共同責任者に任命。高速鉄道網の構築が、プーチン政権の象徴的成果として注目を集めている。

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