
ドナルド・トランプ米大統領は、米国と中国が年内に貿易合意に至った場合、習近平中国国家主席と会談する意向を示した。
トランプ大統領は5日(現地時間)、経済専門局CNBCとのインタビューで、中国側から会談の要請があったとしたうえで、年内に交渉が妥結すれば習主席と会うことになるとの見通しを示した。ただし、交渉が妥結しない場合は会談は行われないとの条件も付け加えた。
インタビューでトランプ大統領は、米国と中国が合意に近づいているとして「中国との関係は非常に良好だ」とも語った。
トランプ大統領は先週、米中首脳会談が進められているという一部報道を「フェイクニュース」だと否定しており、中国を訪問するには正式な招待が必要だとソーシャルメディアを通じて言及していた。
12日には、米国と中国が合意した相互関税の90日間の猶予期間が終了する予定だという。
先週には、スコット・ベッセント米財務次官がスウェーデン・ストックホルムでの協議後、米中が貿易合意に至る可能性があるとの見方を示していた。
もし猶予期間内に合意に至らなかった場合、米国は中国製品に対する高関税の再開に踏み切る可能性があり、世界のサプライチェーンにも影響を及ぼすとの懸念が広がっている。
インタビューの中で、トランプ大統領は医薬品や半導体を対象とした追加関税について、近く発表する方針を明らかにしており、実施されれば中国企業にとって大きな打撃を与えると予想される。
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