ハリウッド女優シドニー・スウィーニーを起用した米衣料品大手アメリカンイーグルアウトフィッターズのジーンズ広告が人種差別論争を招く中、ドナルド・トランプ米大統領をはじめとする「米国を再び偉大に(MAGA)」陣営が同広告を擁護した。

ドナルド・トランプ米大統領は4日(現地時間)、自身のSNS「トゥルースソーシャル」に「共和党員のシドニー・スウィーニーが現在最も注目を集める広告を出した」と投稿し、「アメリカンイーグルの広告でジーンズの売り上げが好調だ。頑張れ、シドニー」と記した。
その後、ニューヨーク証券取引所でアメリカンイーグルの株価は一時20%超上昇した。
JD・バンス米副大統領も1日、ポッドキャストで「普通のアメリカ人女性がジーンズ広告に出演しただけで、過剰な反応が起きている。2024年11月の選挙から何も学んでいないのかと問いたくなる」と述べた。
米国防総省は4日、SNS「X(旧:Twitter)」にジーンズを着用したピート・ヘグセス国防長官の写真を投稿し、「国防長官は良いジーンズを持っている」と記した。広告のキャッチコピーを引用したものだ。
アメリカンイーグルは7月、シドニー・スウィーニーを起用した新広告シリーズを公開した。同社は英語で「ジーンズ(jeans)」と「遺伝子(genes)」が同音異義語であることを踏まえ、「シドニー・スウィーニーは素晴らしいジーンズ(Jeans)を持っている」とのキャッチコピーを掲げた。
その後、スウィーニーが金髪で青い目を持つことを理由に、一部から白人優越主義を助長するとの批判が出た。
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