30.5 C
Tokyo
2025年08月20日水曜日
ホームニュースパリ1.5倍が“黒焦げ”に…フランス南部で過去75年最悪の山火事、炎に呑まれた町と逃げ惑う2千人

パリ1.5倍が“黒焦げ”に…フランス南部で過去75年最悪の山火事、炎に呑まれた町と逃げ惑う2千人

引用:AFP通信
出典:AFP通信

フランス南部で75年ぶりの最悪の山火事が発生し、首都パリの1.5倍に相当する面積が焼失した。

7日(現地時間)、ロイター通信やBBCなどによると、5日からフランス南部オード県で始まった山火事が、干ばつや猛暑、強風により急速に拡大し、1万6,000ヘクタール(160平方キロメートル)を焼き尽くしたという。

この火災で1名が死亡し、18名が負傷した。負傷者のうち16名は消防士だという。住宅36棟が全焼し、周辺住民約2,000人が避難を強いられた。また、各地で道路が封鎖され、5,000世帯で停電が発生した。7日夕方の時点でも1,500世帯が依然として電力供給を受けられない状況だ。

7日には火勢はかなり抑えられたものの、消防当局は再燃を防ぐため2,000人以上の消防士を現場に配置するなど、警戒を緩めていない。当局は住民に対し、まだ帰宅しないよう呼びかけている。

当局は山火事の原因究明に向けた調査を進めている。フランスのアニエス・パニエ=リュナシェ環境相は、今回の山火事が1949年以降最大規模であり、「気候変動と干ばつの結果」だと指摘した。フランスのフランソワ・バイル首相も、この火災が前例のない規模で、気候変動や干ばつと関連していると述べた。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は「(山火事対応に)国の総力を挙げて取り組んでいる」と述べ、安全に十分注意するよう呼びかけた。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください