
ドナルド・トランプ米大統領が、首都ワシントンDCで「ホームレス・犯罪者との戦争」を宣言した。
10日(現地時間)、トランプ大統領は自身のSNS「トゥルースソーシャル」に「首都をこれまで以上に安全で美しい街にする。ホームレスは即刻立ち去らなければならない」と投稿。「居場所は提供するが、首都から遠く離れた場所になる」とも付け加えた。
さらに、「犯罪者たちよ、君たちは去る必要はない。我々が本来いるべき場所――刑務所に送る」と断言した。
大統領は、就任直後から展開してきた国境封鎖や不法移民取り締まりを引き合いに出し、「私が国境を封じたように、昨年は数百万人が越境したが、先月の不法入国者はゼロだった。我々の大切な首都を、本当に再び偉大な街にする」と力を込めた。
ワシントンDCについては「テントも不衛生さも犯罪もなかった頃、世界で最も美しい首都だった」と述べ、「すぐにそう戻す」と強調。
11日午前にはホワイトハウスで「犯罪と環境美化」をテーマに記者会見を開き、ホームレスと犯罪者を一掃する計画を発表する予定だという。

今回の強硬方針のきっかけは、「マスク・キッズ」として知られるエドワード・コリスティン氏がギャングに襲われた事件とみられる。コリスティン氏は、イーロン・マスク氏がテスラCEOとしてかつて政府効率化省(DOGE)を率いていた際、わずか19歳で最年少職員として抜擢された天才公務員。今月3日午前3時ごろ、ワシントンDCのローガン・サークル近くスワンガで、10代のギャング十数人に車を奪われたうえ、無差別に暴行され、所持していた携帯電話も奪われた。トランプ大統領は、この時のコリスティン氏の血まみれの顔写真をトゥルースソーシャルに掲載し、「ワシントンDCの犯罪はもはや制御不能だ」と激怒。「連邦政府が直接介入する。14~16歳の少年やギャングが罪なき市民を無差別に襲っている。黙って見てはいられない」と警告した。
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