
米国のドナルド・トランプ大統領は、15日(現地時間)にロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談に関連し、まずプーチン大統領と対話した後、ロシア・ウクライナ会談を仲介する意向を示した。トランプ大統領はウクライナ戦争の休戦交渉で国境線が変更される可能性を示唆した。
英BBCなど海外のメディアによると、トランプ大統領は11日、ホワイトハウスで記者会見を開き、15日の会談で建設的な対話を行うと述べたという。トランプ大統領は「プーチン大統領に『この戦争を終わらせなければならない』と伝える」と強調した。プーチン大統領との対話は探り合いになるとし、「おそらく最初の2分で進展の可能性が分かるだろう」との見通しを示した。
トランプ大統領はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に言及し、プーチン大統領との会談後「次はゼレンスキー大統領とプーチン大統領の会談、あるいはゼレンスキー大統領、プーチン大統領、そして私を交えた会談になるかもしれない」と述べた。また、「彼らが必要とすれば私も同席するが、まずは二首脳間の会談を設定したい」と語った。
トランプ大統領は、ロシアとウクライナの間で領土交換と国境線の変更が行われる可能性を示唆した。彼は「プーチン大統領の考えを確認し、それが公正な取引であれば、EU(欧州連合)、NATO(北大西洋条約機構)の首脳たち、そしてゼレンスキー大統領にも公表する」と述べた。さらに、「私が合意を実現するわけではない。合意の実現は私の役目ではない」とし、「休戦を望む。双方にとって可能な限り最善の合意が実現することを期待している」と強調した。
この日、トランプ大統領はゼレンスキー大統領が領土割譲に反対したことを批判した。彼は「ゼレンスキー大統領が(領土交換問題は)『憲法の承認が必要』と言っていることに少し苛立った」と述べ、「戦争を起こして人々を死なせることは承認済みで、領土交換には承認が必要だというのか」と皮肉った。
これに先立ち、ゼレンスキー大統領は9日の映像演説で「ウクライナ国民は領土を譲渡しない」と断言し、「ウクライナ抜きの決定は無効だ」と批判した。11日にもソーシャル・メディア「X(旧Twitter)」に投稿し、「戦争を引き延ばすロシアには、より強い国際的圧力をかけるべきだ」とし、「殺戮の中止を拒否するロシアは、いかなる補償や利益も得るべきではない」と強調した。また「これは道徳的立場ではなく、合理的な立場だ。譲歩で殺人者を説得することはできない」と付け加えた。
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