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【米ロ会談前夜】ロシア、停戦演出の裏で東部戦線拡大!ドローン攻撃減・地上戦強化で“交渉カード”確保狙いか

荒巻俊 アクセス  

ロシア、アラスカ会談直前にウクライナ東部で急進撃 「領土譲歩を圧迫」

軍事アナリスト「ロシア軍、3日間で16km浸透」 ドローン攻撃は減少

会談への期待下げるトランプ氏 領土交換・停戦圧力で立場あいまい

引用:AFP通信、ニュース1
出典:AFP通信、ニュース1

米アラスカ州で15日に予定されている米ロ首脳会談を前に、ロシア軍がウクライナ東部戦線で前進を続けている。ウクライナ支配地域の追加譲歩を迫る布石との見方が強まっている。

12日(現地時間)、『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』と『ワシントン・ポスト(WP)』によると、ロシア軍は長年ウクライナの拠点だった東部ポクロウシク近郊で防衛線の一部を突破し、数マイルにわたりウクライナ領内に侵攻、陣地を脅かしているという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日夜の演説で「ロシアは新たな攻勢作戦を準備しているかのように兵力を再配置している。これは停戦や戦争終結に向けた準備ではない」と述べた。

フィンランド拠点の分析会社ブラックバード・グループの軍事アナリスト、パシ・パロイネン氏は、SNS「X(旧Twitter)」で、ロシア軍が過去3日間で約16kmの深さまで急速に浸透したと指摘。これまでの緩慢な進軍とは対照的だと分析した。

ロシアのドローン攻撃は8月初めから大幅に減少しており、専門家の間ではトランプ米大統領の歓心を買う狙いとの見方もある。NYTがウクライナ空軍の公表データを分析したところ、ロシアは7月に1日平均201機のドローンを発射していたが、8月に入ってからは78機に減少。民間人を標的とする後方攻撃を控え、協議に応じる柔和な姿勢を示す一方、地上戦は強化して占領地拡大を図っているとみられる。

ウクライナ側も会談を前に優位確保を狙い、ロシアの製油施設への攻撃を強化。クレムリンの主要な戦費調達源を標的に、交渉で譲歩を引き出す戦略を強めている。

引用:AFP通信、ニュース1
出典:AFP通信、ニュース1

WPは、ロシアが東部戦線での足場を固めたのは、トランプ氏が11日、アラスカ会談への期待値を引き下げ、「相手の意図を探る会談(to see what he has in mind)」、「探り合いの会談(feel-out meeting)」と表現したことが影響していると分析する。

トランプ氏は記者団に対し、「おそらく最初の2分で合意できるかどうかが分かるだろう」と述べ、プーチン露大統領には「この戦争を終わらせなければならない」と伝え、「公正な協議」が可能かどうかを見極める考えを示した。そのうえで、「会談を終えて別れ際に『幸運を祈る』と言って終わるかもしれない」と語り、プーチン氏の出方次第では不利益を与える可能性も示唆した。

ゼレンスキー氏は、今回の会談がロシアと米国の双方に有利なイベントになるとの見方を示した。12日には「この会談はプーチン氏にとって個人的な勝利になる」と述べ、米国訪問で孤立から脱し、制裁を延期できるとの認識を示した。

同氏はまた「プーチン氏は今回の会談で勝つだろう。彼は写真を求めているからだ」とも語り、「彼にはトランプ氏との会談写真が必要だ。我々抜きで何を話すのか分からない。ウクライナ問題は少なくとも3者で議論されるべきだ」と、会談から除外されたことへの不満を表明した。

さらにゼレンスキー氏は、今回の会談はトランプ氏にとっても勝利だと指摘。「米国がロシアとウクライナを交渉の場に引き入れたことで有利な立場にある。我々が準備できていて、相手がそうでなくても構わない。細部は重要ではない。米国は強く見え、実際に強い」と述べた。

協議関係者の一人は「ロシアは大規模攻勢を準備中で、戦争を終わらせるつもりはないだろう」と語った。

トランプ氏は2007年のジョージ・W・ブッシュ元大統領以来、プーチン氏を米国に招いた初の大統領となる。プーチン氏は2015年にも国連総会出席のためニューヨークを訪れている。

別の協議関係者は、トランプ氏が当初アラスカ会談に高い期待を寄せていた背景には、先週モスクワでスティーブ・ウィトコフ特使がプーチン氏と会談した際に、ロシアが受け入れ可能な条件について誤解が生じた可能性があると指摘。トランプ氏の条件や期待は現時点で交渉テーブルに上っている実際の内容ではなく、会談が成果なく決裂する可能性を示唆した。

トランプ氏は記者会見で、停戦合意には「一部領土の交換」が含まれる可能性に言及した。しかしロシアは現在、ウクライナ領土の約5分の1を占拠しており、ウクライナには事実上ロシアに譲渡できる領土がない。

またトランプ氏は、ウクライナや欧州諸国が最も関心を寄せる「ロシアへの停戦圧力」や「ウクライナへの安全保障提供」については言及しなかった。ただし欧州諸国と協議を重ねる意向を繰り返し示し、戦闘停止に向けた協議が最優先であると強調した。

協議関係者は「これはトランプ氏の戦略的曖昧さか、あるいは単なる誤りかもしれない。しかし少なくとも我々の知る限り、誰もその発言に言及していない。何が起きているのか誰も理解していない」と述べた。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

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