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2025年08月18日月曜日
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【惨状】パキスタンを襲った洪水…2日間で死者340人超、5地域が災害地域に指定

パキスタン北西部で突発的豪雨 死者340人超に

気候変動の影響、当局はブネールなど5地域を災害指定

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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パキスタン北部を襲ったモンスーン豪雨で壊滅的な洪水被害が発生し、死者が340人を超えた。犠牲者はさらに増える可能性がある。

15日(現地時間)、豪雨による鉄砲水がパキスタン領カシミール最大都市ムザファラバード近郊のノセリダムを直撃。翌16日には住民が流木を集める姿が見られた。洪水により過去2日間で少なくとも344人が死亡、救助隊は瓦礫に埋まった遺体の収容に追われている。

国家災害管理局によれば、15日にカイバル・パクトゥンクワ州ブネール地域などで発生した豪雨で、少なくとも344人が死亡、137人が負傷。犠牲者の多くは突然の洪水や家屋倒壊によるものとみられる。当局は2,000人以上の救助隊員を投入し、捜索と救援活動を続けている。

また前日には、隣接するインド領カシミールのキシュトワール地域でも洪水が発生し、60人が死亡、80人が行方不明、150人が負傷した。

ブネールの住民アジズッラーさんはAFP通信に「山が崩れるような大きな音がし、激しい水流で地面が揺れた。まるで死が目前に迫ったようだった」と語った。州政府は被害が甚大なブネールなど5地域を災害指定地域に設定した。

近年、気候変動の影響でインドのヒマラヤ地域やパキスタン北部では、短時間に局地的な豪雨が降るケースが頻発している。毎年6〜9月のモンスーン期には、南アジア各国で深刻な人的被害が繰り返されている。

国際気候研究団体「世界気象特性(WWA)」の調査では、6月24日からの1か月間、パキスタンの降水量は平年比で10〜15%増加していた。2022年にも同国では記録的な洪水が発生し、1,700人以上が死亡、経済損失は約400億ドル(約5兆9,000億円)に上った。

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