
ロシア政府はドナルド・トランプ米大統領とウラジーミル・プーチン大統領が電話会談を行った事実を明らかにしたものの、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との対面での首脳会談の有無には言及しなかった。
『RIAノーボスチ』や『タス通信』などの報道では、ユーリ・ウシャコフ大統領外交政策補佐官は19日(現地時間)、記者団に対し、「トランプ大統領はプーチン大統領との40分間の通話において、ゼレンスキー大統領および欧州各国首脳とホワイトハウスで交わした議論の内容を伝えた」と明らかにした。
ウシャコフ補佐官によると、両首脳はロシアとウクライナの直接交渉継続を支持し、より高位の人員を交渉に派遣する案について協議したという。
これに先立ちロシアは、トルコのイスタンブールで3回行われた両国間の直接交渉に、副大臣級であるウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官を派遣し、この交渉の格上げについて議論したという。
『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』はこれについて、「両首脳がロシアとウクライナの直接会談に高位の交渉者を任命することで合意したものの、プーチン大統領の直接参加については言及がなかった」と指摘した。
NYTはまた、ウシャコフ補佐官が「(両首脳は)率直で非常に建設的な対話を交わした」と述べたことについて、外交用語では「率直」という表現がしばしば双方の合意に至らなかったことを意味すると解説した。
一方、トランプ大統領はこの日の通話後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「プーチン大統領に電話し、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談調整を開始した」と直接的に述べ、ロシア側の発表内容と食い違いを示した。
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