
国際原子力機関(IAEA)は、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)に新たなウラン濃縮施設が建設されたことに対し、深刻な懸念を表明した。
読売新聞の20日付の報道によると、IAEAは過去1年間の衛星画像を分析した結果、北朝鮮が昨年12月に新施設の建設を開始し、今年5月に完成させたと強調した。
IAEAは報告書で、寧辺の施設が平壌近郊のウラン濃縮施設と類似しており、この新施設を利用してウラン濃縮活動が拡大される可能性が高いと指摘した。これに対し深刻な懸念を表明し、引き続き検証活動を行う方針を示した。
これに先立ち、IAEAのラファエル・グロッシー事務局長と米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)も、6月に寧辺で新たなウラン濃縮施設と思われる建物の建設が進んでいると指摘していた。
読売新聞は、このような施設に関する警告は以前からあったと指摘した。北朝鮮が新たなウラン濃縮施設を確保したことは、核開発の加速を意味すると分析した。IAEAは来月中旬の年次総会で、この問題について集中的に議論する方針だという。
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