
乗客約270人を乗せ、ギリシャ・コルフからドイツ・デュッセルドルフへ向かっていた、ドイツ製旅客機が飛行中にエンジンから爆発音と火花が発生し、緊急着陸を余儀なくされた。
英メトロなどが報じた18日(現地時間)の情報によると、16日にギリシャ・コルフを出発しドイツ・デュッセルドルフへ向かっていた、ドイツの格安航空会社コンドル航空のボーイング757機でエンジントラブルが発生したという。
当該機は、離陸後数千メートルの高度に達した際、右エンジンから爆発音とともに火花が飛び散り始めたという。機長は当初、出発地であるコルフへ引き返すことを検討したが、左エンジンのみで正常な飛行が可能と判断し、飛行を継続した。その後約40分間飛行し、最終的に航路上に位置するイタリア・ブリンディジ空港に緊急着陸した。
事故当時、機内には乗客273人と乗務員8人、計281人が搭乗していた。幸いにも負傷者は出なかったものの、乗客たちは飛行中に極度の恐怖を味わった。ある乗客は「離陸直後、突然数秒間の停電が発生し、耳をつんざくような爆発音が聞こえた。直感的にこれ以上上昇できないと感じた」と当時の状況を語った。別の乗客は「本当に恐ろしかった。もう終わりだと思い、家族に別れの言葉を伝えた」と証言した。
緊急着陸後、一部の乗客は近隣のホテルに、残りは空港内で一夜を過ごしたという。航空会社は毛布と食事券を提供した。コンドル航空の広報担当者は「乗客の安全には問題がなかった」と述べつつ、「ご不便をおかけして申し訳ありません」と謝罪した。
一方、エンジントラブルの正確な原因については現在調査が進められている。航空会社は「エンジン内で火災が発生したわけではなく、燃焼室内部の化学反応過程で火花が発生した」と説明し、「エンジンに流入する空気の流れに障害が生じ、各数値が正常範囲を逸脱した」としている。
コメント0