金正恩国務委員長、ロシアに派兵した北朝鮮軍指揮官を激励「最も重要な任務を遂行」
派兵部隊の将校・兵士に初の国家表彰式を実施へ

北朝鮮の金正恩国務委員長が、ロシア・クルスクに派兵されていた北朝鮮軍の指揮官らと面会し、激励した。
北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は21日、金正恩委員長が20日、党本部庁舎で朝鮮民主主義人民共和国の国家表彰授与式に参加するため帰国した朝鮮人民軍海外作戦部隊の主要指揮官らと面会したと報じた。
労働新聞は、海外軍事作戦で功績を残した朝鮮人民軍の将校や兵士らに対する初の国家表彰授与式が、労働党中央委員会本部庁舎で行われる予定だと伝えた。
報道によると、金委員長は指揮官らから海外作戦地域での軍事活動について詳細な報告を受け、ロシアの「クルスク解放作戦の勝利」を指揮したことを高く評価した。
さらに金委員長は「祖国は最も重大な任務を同志たちとその部隊に任せた」と述べ、クルスク解放作戦に従事した全指揮官と部隊員を激励したという。
また、「我が軍は英雄軍であり、世界最強の軍隊としての名声を確立し、すべての人々に明確な認識を与えた」と強調した。
紙面には、金委員長が満面の笑みで指揮官たちを抱擁し、報告を受けながら談笑する様子を収めた写真も掲載された。この場には、派兵部隊を率いたキム・ヨンホ人民軍総参謀部副総参謀長やリ・チャンホ参謀部副参謀長兼偵察総局長らが同席したという。
北朝鮮は2024年10月、ロシア・ウクライナ戦争でロシアを支援するため、約1万1,000人規模の戦闘部隊を初めて派兵し、ロシアのクルスク奪還を支援した。
その後、4月27日には労働党中央軍事委員会が書面声明を発表し、金正恩委員長の命令に基づき「ウクライナに一時占領されていたクルスクの解放作戦」に軍を派遣し、作戦を成功させたと公式に認めている。
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