
北朝鮮のキム・ジョンウン国務委員長は、ロシア・ウクライナ戦争に派兵された指揮官と戦闘員に国家表彰を授与した。
朝鮮中央通信と労働新聞は22日、人民軍海外作戦部隊の指揮官・戦闘員を対象とした国家表彰授与式が朝鮮労働党中央委員会本部庁舎で行われたと報じた。
キム委員長は授与式において「人民軍の偉大な名誉を堅持し、我が国の存立と発展に確固たる保証をもたらした多大な功績だ」とし、「党と政府を代表して心からの感謝と最も熱い戦闘的敬意を表する」と述べた。
また、彼らがロシアのクルスク奪還作戦に参加した点に言及し、「私が最も重視し、満足して評価するのは、百戦百勝の朝鮮人民軍の名声が70年以上の歴史の中で最も厳しい試練を受け、万全に戦争を準備してきた我が軍の実力が明確に確認されたことだ」と評価した。
さらに「いまやどの国の軍隊であっても我が軍と対峙すれば、悲惨な末路を免れないのは周知の事実だ」と激励した。
キム委員長は「敵対勢力は、朝鮮半島地域の安全構造を支える我が国家の地位と強勢を崩そうと、ますます危険な企図を露骨にしている」と指摘し、さらに「このような環境は我々に油断の余地を与えず、我が軍により完璧で圧倒的な備えを求めるものだ」として、「共和国軍の最精鋭化、最強軍化、戦争準備の完成が重要な課題である」と強調した。
キム委員長は、功績を挙げた兵士に「共和国英雄」の称号を直接授与し、戦死者の肖像の横に共和国英雄メダルを自ら掛けた。また、ピョンヤンに戦闘功績記念館と記念碑を建設する方針を明らかにし、「追悼の壁」に献花して黙祷、遺族と面会して慰めの言葉をかけた。
その後、キム委員長は4.25文化会館で開かれた派兵部隊の功績を称える祝賀公演にも出席し、観覧した。
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