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2025年08月24日日曜日
ホームニュース【衝撃】中国衛星「国網」が生む“危険な接続性” 東アジアを直撃する精密打撃シナリオ

【衝撃】中国衛星「国網」が生む“危険な接続性” 東アジアを直撃する精密打撃シナリオ

引用:SCMP
引用:SCMP

米国防当局は、中国の「国網(Guowang)」衛星ネットワークがスペースXのスターリンクと同様に中国軍へ広範な接続性を提供する可能性を懸念している。「国網」は単なるスターリンクの模倣ではなく、中国軍に西太平洋での戦力優位をもたらす戦略的計画へ発展している。

20日(現地時間)、ITメディア『Ars Technica』によると、「国網」はスペースXの軍事用衛星網「スターシールド(Starshield)」と類似した構造を持つ。

中国は昨年から72基の「国網」衛星を軌道に投入しており、最終的に1万2,992基に拡大する計画だ。配置は低軌道にとどまらず中軌道も含め、全球的な通信網を構築する予定だ。

米宇宙軍は、「国網」が単なるインターネットサービスにとどまらず、中国軍の精密打撃システムに統合される可能性が高いと警告した。

「国網」衛星は広帯域通信に加え、レーザー通信、合成開口レーダー(SAR)、光学リモートセンサーなどの軍事装備を搭載できるよう設計されている。米軍が開発中の「ミルネット(MILNET)」に類似したシステムであり、軌道から地上攻撃を直接支援する機能を持つ可能性がある。

米国は軌道ベースの軍事作戦に向けた「キルウェブ(kill web)」の構築を進めており、「国網」が中国版キルウェブの一部となる可能性を注視している。キルウェブは、北朝鮮の核・ミサイル発射をサイバー作戦などで事前に妨害・破壊することを想定した軍事作戦概念だ。

米宇宙軍のチャンス・サルツマン司令官は「中国が宇宙を基盤とする打撃能力を強化しており、これを抑止するには米国も宇宙制御能力を開発する必要がある」と警告した。

米国は軌道戦争への備えを強化する一方、既存の空中監視システムに代わる手段も検討している。ドナルド・トランプ米大統領はAWACS(E-3セントリー)などの空中監視機を退役させ、軌道ベースの監視システムに置き換える方針を進めている。

一方、議会内では衛星システムが十分に整わない段階で既存の監視機を退役させるのは危険だとの反対意見も出ている。

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