
アップルの「iPhone 17」シリーズ発表を前に、新機種の仕様に高い関心が集まっている。
米IT専門メディア「テッククランチ」によると、アップルは来月9日に新製品発表イベントを開催する見通しだ。
iPhoneは標準、Plus、Pro、Pro Maxの4モデルで構成されてきたが、今年は標準モデルとPlusモデルに大幅な変更が加わるとみられている。
標準モデルではディスプレイが6.1インチから6.3インチに拡大し、リフレッシュレートも従来の60Hzから120Hzへと向上する。前面カメラも従来の1,200万画素から2,400万画素へ倍増する見込みだ。
一方、新たに「iPhone Air」がPlusモデルに代わって登場するとされ、注目を集めている。「Air」の厚さは従来より0.08インチ薄い5.5mmとなる見通しで、歴代iPhoneの中で最も薄いモデルとなる。サムスン「Galaxy S25 Edge」(5.8mm)を下回る薄さで、サムスンやファーウェイなど競合の超薄型スマートフォンに対抗する戦略とみられる。
この「Air」モデルは、来年投入予定の折りたたみ式iPhoneに向けた足がかりになる可能性も指摘されている。ただし、薄型デザインの影響で一部機能が制限される可能性もある。従来のiPhone Plusがデュアルカメラを搭載していたのに対し、「Air」は背面カメラが1基のみとなる見通しだ。また、下部スピーカーのスペースが限られるため、音声出力は上部スピーカーに依存すると予想されている。
Proモデルでは背面カメラの配置が変更され、3基のカメラが端から端まで伸びた長方形のバー状に配置される可能性がある。さらに、フレーム素材は従来のチタンからアルミニウムに切り替わる見込みで、コスト削減と軽量化の効果が期待されている。
Pro Maxは大きな変化はないものの、より厚みのある筐体と大容量バッテリーが搭載されるとみられている。
価格については、標準モデルが従来の800ドルを維持すると見込まれる一方、「Air」は従来のPlusより約50ドル高くなり、ProとPro Maxもそれぞれ50ドル値上げされる可能性がある。
ブルームバーグ通信は「今回のモデルは、3年計画による大規模なiPhone再設計の第一段階であり、来年には折りたたみ式iPhoneが登場する」と報じている。
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