亡命中のジョゼフ・カビラ前コンゴ民主共和国大統領に死刑求刑
軍事法廷の欠席裁判で「反逆・戦争犯罪」

南アフリカに亡命しているジョゼフ・カビラ(54)前コンゴ民主共和国大統領に対し、死刑が求刑された。
23日(現地時間)、カタールの衛星放送アルジャジーラによると、コンゴ民主共和国の軍検察は前日、軍事法廷で開かれた欠席裁判で、カビラ前大統領を反逆罪や戦争犯罪などの罪で起訴し、死刑を求刑したと伝えた。
カビラ前大統領は、今年コンゴ東部の主要都市である北キブ州の州都ゴマや南キブ州の州都ブカブを占拠したツチ族反政府武装組織「M23」を支援し、反乱を共謀した疑いが持たれている。コンゴ民主共和国上院は5月に大統領の免責特権の剥奪を決議し、7月には検察が反逆罪、戦争犯罪、反人道的犯罪、反乱関与の容疑でカビラ前大統領を起訴した。
カビラ前大統領は2001年初め、父であるローラン・カビラ大統領が暗殺された後に大統領職を引き継ぎ、2006年と2011年の大統領選挙で不正疑惑の中勝利し、3期にわたり政権を担った。財政難や治安悪化を理由に選挙を延期して2年間延長執権したが、2018年12月の大統領選でフェリックス・チセケディ大統領への政権交代が実現した。その後、両者の関係は悪化し、カビラ前大統領は2023年に南アフリカへ亡命した。
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