
ドイツ連邦検察は25日(現地時間)、極めて機密性の高い米軍情報を中国政府に提供しようとした疑いで、アメリカ人を起訴したとニューヨーク・タイムズ(NYT)やCBSニュースなどが報じた。
Newsisによると、ドイツ連邦検察は同日、この疑いでアメリカ国籍のマーティン・Dを逮捕・起訴した。
連邦検察の発表によれば、彼は昨年夏、中国の情報機関に提供する目的で、機密性の高い米軍情報を渡すために中国当局者と複数回接触していたという。
ただしNYTは、彼の提案が中国側で受け入れられたことを示す記述は、ドイツ連邦検察の公式声明には含まれていないと報じている。
声明によると、マーティン・Dは2017年から2023年春まで米国防総省の民間契約業者に勤務し、2020年以降はドイツ駐留米軍基地でも働いていた。彼は9か月前に逮捕され、以降拘束されている。
ドイツの報道では、逮捕前まで彼が中国当局に資料を渡すことはできなかったとみられている。
近年、ドイツ当局は中国関連のスパイ容疑者の摘発を相次いで行っており、昨年にはドイツのための選択肢(AfD)所属のマキシミリアン・クラ議員の秘書ジアン・グオが起訴され、波紋を呼んだ。
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