
韓国のイ・ジェミョン大統領と米国のドナルド・トランプ大統領の首脳会談を巡り、欧州のメディアは「首脳陣は米国から有利な貿易条件と継続的な軍事支援を引き出すため、対立ではなく称賛と追従の道を選んでいる」と分析した。
欧州メディアのユーロニュースは26日(現地時間)、「トランプ大統領がイ大統領との会談前に韓国で『粛清または革命』が起きているため協力できないと脅したが、イ大統領がトランプ大統領を絶賛すると、両者の緊張は急速に解消された」と報じた。
これに先立ち、イ大統領は米韓首脳会談でトランプ大統領の「ピースメーカー(平和を創造する人)」としての役割を高く評価し、米国側から好意的な反応を引き出していた。これは最近、主要国首脳がトランプ大統領と会う際に用いる「称賛外交」の延長線上にあるとみられる。
ただし、この外交戦略が功を奏するか害となるかは今後の展開次第だという見方もある。フィナンシャル・タイムズ(FT)のヨーロピアン・エコノミクス・コメンテーター、マーティン・サンブー氏は25日、「欧州はトランプ大統領に魂を売っている」とし、「自滅的な機会主義が実用主義を装っている」と指摘した。
サンブー氏はさらに、「欧州首脳の戦略的選択は明白だ。対立よりも妥協を選び、トランプ大統領の平和仲介交渉能力を過度に称賛するお世辞交じりのレトリックを用いている」とした上で、「果たして自尊心を捨てる価値があるのかが問題だ」と述べた。
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