
中国の習近平国家主席とインドのナレンドラ・モディ首相が会談した。
CNNやサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、モディ首相は31日、上海協力機構(SCO)会合出席に合わせ、天津迎賓館で習主席と会談した。
モディ首相の中国訪問は7年ぶりだ。両首脳は握手し、記念撮影に応じるなど、親密さを演出した。両国は2020年のヒマラヤ国境地帯での武力衝突以降、関係が冷え込んでいたが、今年のトランプ政権第2期発足を機に相互協力を強化している。
インドはロシア産原油やガスの購入を理由に、今年米国から50%の高率関税の標的とされた。中国も今年初めに米国と貿易紛争を繰り広げ、一時的に小康状態に入っている。
30日夜に天津入りしたモディ首相は、習主席の招待に謝意を示し、「相互の信頼と尊重を基盤に、両国関係を発展させる」と語った。
習主席は、両国が良好な隣国関係を築けると述べ、「グローバルサウス」において双方が重要な役割を果たす可能性に期待を表明した。SCMPは、中国が今回のSCOを通じて自国のリーダーシップを世界に誇示し、地政学的課題に対してグローバルサウスの結束を図ろうとしていると報じた。
さらに習主席は、戦略的かつ長期的な視点で両国関係を捉え、多国間主義の擁護や世界の多極化、国際機関の民主性向上に向けて歴史的責任を果たすべきだと強調した。
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