
ウクライナがロシア軍の占領地規模の発表を否定する中、ロシアの軍事ブロガーもその規模が誇張されていると指摘している。2日(現地時間)、英紙ガーディアンと米シンクタンクの戦争研究所(ISW)によると、ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ総参謀長が先月30日、ロシア軍が今年3月以降ウクライナで3,500㎢以上の領土と149の村を掌握したと発表したことに対し、ロシアの軍事ブロガーは「極めて大きな誇張」と批判したという。
彼らは、ロシア軍指揮部のどの部門が上層部にこのような「虚偽報告」をしたのか疑問を呈している。ISWは、今年3月から8月までにロシア軍が占領した面積を2,346㎢、村の数を130か所と評価している。さらに、「クレムリン(ロシア大統領府)がこのような情報操作を強化するのは、占領規模が多大な損失に比べて限定的で進展が遅いため」と指摘している。
ウクライナ軍参謀本部は、今年1月から8月までのロシア軍の総犠牲者数を29万人、月平均3万6,250人と集計した。ハルキウ、ルハーンシク、ドネツクのみの場合、犠牲者数は21万人で、1日平均2万6,250人に上る。ロシアの独立系メディア「メデューザ」と「メディアゾナ」は先月29日、ロシアの遺産登録データによると、昨年のロシア軍戦死者数が少なくとも9万3,000人で、2023年(5万人)のほぼ2倍と推定されると報じた。
ISWは「ここ数か月のロシアの戦果は概して漸進的で緩やかに増加しており、進撃速度は機械化された現代戦争の基準からすると極めて遅い」とし、「ロシアの戦果を評価する際は、進撃速度とそれに伴う損失の両面を考慮すべきだ」と指摘している。
ロシア軍の戦果発表直後、ウクライナ軍参謀本部は「クレムリンの季節攻勢はほぼ成果なく終わった」と反論し、「ゲラシモフ総参謀長の主張とは異なり、ロシア軍はいかなる主要都市も完全に掌握できなかった」と述べた。
コメント0