
中国の戦勝節パレードに参列した北朝鮮の金正恩国務委員長が、最高レベルの待遇を受け注目を集めている。
中国中央テレビ(CCTV)の映像によると、天安門広場で行われた戦勝節80周年記念パレードにおいて、金委員長はロシアのウラジーミル・プーチン大統領の直前、最後から2番目の順番で中国の習近平国家主席の出迎えを受けたという。出迎えの順序が逆順であり、儀礼上の序列が高いことを考慮すると、中国は金委員長を「儀典上の序列2位」として扱ったことになる。
式典会場の入り口で、彭麗媛夫人とともに各国代表団を迎えた習主席は、金委員長に歓迎の言葉を述べた。習主席は各国首脳を迎える際、定位置に立って片手で握手したが、金委員長に対しては一歩近づき両手を差し出し、特別な親密さを示した。また、彭夫人が韓国語で「お会いできて嬉しいです」と直接挨拶する様子もカメラに捉えられた。
世界中に生中継されたCCTVの映像は、習主席夫妻が金委員長を出迎える場面を、他の外国首脳よりもクローズアップして映し出した。CCTVは、金委員長が会場に入るために車から降り、移動する様子も、他の外国要人に比べてより集中的に中継した。新華社などの中国の官営メディアは、式典参加者を伝える際、プーチン大統領に続いて2番目に金委員長の名を挙げた。その後、カンボジアのノロドム・シハモニ国王、ベトナムのルオン・クオン国家主席、ラオスのトーンルン・シースリット国家主席などの順で紹介された。
前日、金委員長の専用列車が北京に到着した際、中国国内で序列5位とされる蔡奇・政治局常務委員や王毅・政治局員兼外相など主要幹部が北京駅で直接出迎えた。ある外交の専門家は「中国は国家元首と政府の長を区別し、厳密に言えば最高指導者をより特別に扱った」と述べ、入場順や移動経路から見ても、金委員長をプーチン大統領に次ぐ儀典上の序列2位として扱ったと説明した。
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