
スポーツウェアブランド「ルルレモン・アスレティカ」の株価が4日(現地時間)、決算発表直後の時間外取引で12%超急落した。同社が示した今年の通年業績見通しが市場予想を大幅に下回ったためだ。今年に入り、ルルレモン株はすでに45%以上下落している。
ルルレモンの第2四半期売上高は25億3,000万ドル(約3,748億8,465万円)で、市場予想の25億4,000万ドル(約3,763億6,640万円)をわずかに下回った。一方、1株当たり純利益(EPS)は3.10ドル(約459円)で、予想の2.88ドル(約427円)を上回った。純利益は3億7,090万ドル(約549億5,458万円)で、前年同期の3億9,292万ドル(約582億1,719万円)から若干減少した。総利益率は58.5%で1.1%ポイント低下し、営業利益率は20.7%で2.1%ポイント減少した。
同社は今年の通年1株当たり純利益を12.77ドル(約1,892円)から12.97ドル(約1,922円)と予想した。これはウォール街予想の14.45ドル(約2,141円)を大きく下回る。また、通年売上高見通しも108億5,000万ドル(約1兆6,076億円)から110億ドル(約1兆6,297億円)とし、市場予想の111億8,000万ドル(約1兆6,564億円)を下回った。
同社は、関税や小規模輸入品に適用されていた「非課税基準(デミニミス)」例外規定の廃止が業績悪化の主因だと説明した。ルルレモンのメーガン・フランクCFOは、これにより今年の利益率が約2.2%ポイント低下し、そのうち1.7%ポイントが「デミニミス」廃止によるものだと述べた。
北米地域の既存店売上は4%減少し、全体の既存店売上高増加率は1%にとどまり、市場予想の2.2%を下回った。それでも同社は第2四半期に14店舗を新規オープンし、世界の店舗数を784店に増やした。
ルルレモンのカルヴィン・マクドナルドCEOは、今回の低迷の原因を「特にラウンジ・ソーシャルカテゴリーで製品ライフサイクルを長く保ちすぎたため、顧客に飽きられた」と指摘した。来春から新製品比率を現在の23%から35%に拡大し、迅速なデザイン開発力を強化することで、米国市場での成長回復を目指すと述べた。
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