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「ポスト石破」を巡り二派激突!“強硬派”高市と“ポピュリスト”小泉、首相の座を争奪

有馬侑之介 アクセス  

「ハト派」石破首相の失脚 日本保守派が復権…「女アベ」か「ファンクールセクシー」か
石破首相、就任1年で辞任
高市氏・小泉氏の次期首相争いは「二派対決」
右傾化加速への懸念も

石破茂首相が7日、突然辞任したことで、政界は次期首相選出へと動き出した。「ポスト石破」をめぐる争いは、高市早苗(64)元経済安全保障担当相と小泉進次郎(44)農林水産相による「二強対決」に収れんする様相だ。高市氏は初の女性首相を、小泉氏は戦後最年少首相の座を狙う。

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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「女アベ」とも呼ばれる高市氏は、安倍晋三元首相の政治理念を最も鮮明に継承した人物とされる。1993年の衆院初当選後、安倍氏に抜擢されて総務相や党政調会長などの要職を歴任した。読売新聞は、特定派閥に属さず理念と政策で支持を固めてきた点を最大の強みと指摘している。昨年の総裁選では第1回投票で党員票トップを獲得し、草の根の組織力を誇示した。決選投票では石破首相に敗れたが、今年は党内保守派から圧倒的な支持を受けている。

その政治姿勢は「妥協なき前進」と評される。総務相時代には「電波停止もあり得る」と発言してメディアと激しく対立し、経済安保相としては重要技術流出防止法を成立させるなど、粘り強い政策遂行能力を証明した。

経済政策ではアベノミクスを継承・発展させた「サナエノミクス」を掲げ、半導体や防衛産業といった戦略分野への大規模投資を打ち出す。金融緩和を重視し、日銀の追加利上げには否定的とされる。

一方で、強硬さが足かせになるとの指摘もある。自民党は現在、衆参両院で過半数を失っており、野党との協調は不可欠だが、高市氏の経歴に「協調」の文字は見えにくい。歴史問題に対する強硬姿勢や外交経験の不足もリスクとされる。靖国神社参拝を続け、自衛隊を憲法に明記する改憲を主張してきた。ジャパン・タイムズは「危機時には強力な突破口を開く可能性があるが、大きな亀裂を生む諸刃の剣」と評している。

「ファンクールセクシー」の異名を持つ小泉進次郎氏は、大衆的人気と政治センスを兼ね備え、旧体制に挑む存在だ。小泉純一郎元首相の息子として2009年に衆院初当選した。注目を浴びつつも独自の政治領域を築き、2020年には閣僚として初めて育児休暇を取得した。自民党内の保守派から批判を受けると「古い慣行を打破する」と反論し話題を集めた。

閣僚経験では、環境相として福島第一原発処理水問題に取り組み、漁業者への説得を主導し、農水相としては米価高騰を受け、備蓄米放出を主導して価格安定に成功した。ニューズウィーク日本版は「エネルギッシュなリーダーシップ」と評価した。朝日新聞によると、石破首相退陣の過程でも水面下で調整役を果たしたとされる。

ただし、「軽い」とのイメージが課題だ。2019年に米ニューヨークで「気候変動のような大問題には楽しく(Fun)、かっこよく(Cool)、セクシー(Sexy)に取り組むべき」と発言し、このあだ名が定着した。政策が具体性より話題性に偏るとの批判もある。靖国参拝を行いつつも、高市ほど明確なイデオロギー基盤はなく、政策の一貫性に欠けるとの指摘もある。

次期首相の顔ぶれは日韓関係にも影響を及ぼす。石破首相はこれまで融和的な姿勢から「ハト派」とされ、先月は尹錫悦前大統領と会談して友好ムードを築いた。だが、高市氏が首相となれば関係は急速に冷え込む可能性が高い。彼女は強制動員問題を否定するなど、日韓の歴史認識で硬直した立場を示してきた。

一方、小泉氏は過去問題への直接的な言及を避け、実務的な対応を重視する姿勢を見せている。先月は訪韓し、日本産水産物の輸入規制解除を働きかけるなど、現実的な行動を取った。ロイターは「高市氏が首相になれば日韓協力に支障をきたす恐れがある」とし、「小泉氏も靖国参拝など象徴的な行動を続ければ敏感な世論が再燃する可能性がある」と指摘している。

有馬侑之介
editor@kangnamtimes.com

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