暗号資産のビットコインとイーサリアムは、9月第1週(米国時間1〜6日)に激しい価格変動を経験した。
経済指標の発表や連邦準備制度の金融政策見通しが重なり、市場全体が動揺する中で、ビットコインは上昇を維持した一方、イーサリアムは資金流出に直面したと報じられている。

7日のCoinGapeなどによると、ビットコイン価格は6日時点で前週比2%上昇。10万7,250ドル(約1,588万3,222円)から11万3,390ドル(約1,679万5,969円)の範囲で推移し、最終的に11万700ドル(約1,639万7,511円)で取引を終えたと伝えた。
これに対し、イーサリアムは4,260ドル〜4,490ドル(約63万1,015円〜約66万4,966円)の範囲で推移し、週間で1.79%の下落となった。
資金フローを見ると、ビットコインへの純流入が続いた。2日に3億3,300万ドル(約493億3,083万9,311円)、3日に3億100万ドル(約445億9,033万8,236円)が流入するなど、週間では計2億4,600万ドル(約364億4,260万2,014円)の純流入(総流入額から総流出額を差し引いた額)を記録。前週比で約半減したものの、依然として好調な流れと評価される。同期間中には企業需要も続き、マラソン・デジタル・ホールディングス(MARA)が705BTCを追加購入したほか、他の機関投資家も計4,048BTCを買い増すなど、保有量が一段と増加した。
一方のイーサリアムは逆の動きを示した。米国の現物ETFでは週間で7億8,700万ドル(約1,165億8,669万8,312円)の純流出が発生。数か月前までビットコインを上回る資金流入先として注目されていた状況から一転したと明らかにした。ただし、大手企業による積極的な買い付けは続いており、ビットマイン(BitMine)は数日で3億5,800万ドル(約530億1,968万4,201円)相当を購入した後、さらに1億6,700万ドル(約247億2,935万5,309円)相当を追加購入し、総保有額を80億ドル(約1兆1,845億5,794万円)以上に引き上げた。
結果として、第1週の勝者はビットコインとなった。価格上昇と純流入を同時に達成し、投資家心理の改善に成功した。
イーサリアムは一定の価格水準を維持したものの、結果的に弱含みの展開を避けられなかったと続けた。
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