
日本経済新聞が報じたところによると、米軍は11日から始まる日米共同訓練期間中、初めて地上発射型ミサイル発射システム「タイフォン」を一時的に配備するという。報道によれば、米軍は11日から25日にかけて日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン25」を実施するという。
この期間中、岩国米軍基地に地上発射型ミサイル発射システム「タイフォン」が配備される。タイフォンは最大射程1,600kmの巡航ミサイル「トマホーク」を発射可能な地上発射型兵器システムである。ただし、訓練では実弾発射は行われず、終了後に撤収される予定だ。
また、沖縄県石垣島の陸上自衛隊駐屯地では、米軍の地対艦ミサイルシステム「NMESIS」を使用した訓練が行われる。さらに、海兵隊防空統合システム「MADIS」も導入され、実弾発射を伴わない対艦および対空戦闘訓練が実施される。
日米両国は今回の訓練で仮想の敵を明示していないが、中国を意識したものと解釈されている。岩国から中国・北京までの直線距離は約1,600kmであり、トマホークミサイルの射程圏内に中国も含まれる可能性がある。特に、東シナ海において北朝鮮、中国、ロシアの3か国を牽制する意図があるとの見方が出ている。
最近、中国の習近平国家主席はロシアのウラジーミル・プーチン大統領、北朝鮮の金正恩労働党総書記を軍事パレードに同伴し、最新鋭の兵器を誇示した。米軍は昨年、タイフォンをアジア初でフィリピンに持ち込んだ。その後、中国を牽制するため装備をフィリピンに残し続け、中国の反発を招いている。
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