
イスラエル保健省は15日(現地時間)、全国のはしか患者数が4月初めの初発以来1,251人に達し、そのうち新規患者は481人であると発表した。
保健省の推計では、感染者数は2,250人から最大で3,950人に上るとされ、これは入院患者の増加状況や全国各地の報告を総合した数値である。
現在、29人の患者が入院しており、その大部分は6歳以下の子どもである。うち5人は集中治療室で治療を受けており、1人はECMO(体外式膜型人工肺)治療を受けているという。
死亡したのは、ワクチン接種を受けていなかった生後18か月と2歳の2人の男児である。
イスラエル保健省は、はしかの初発から約1か月後の5月以降、全国でワクチン接種キャンペーンを実施し、これまでに14万2,000回以上の接種を完了した。
はしか患者が多い都市の住民は、予約なしでも直ちにワクチンを接種できるようにしており、発生率の高い都市に親戚や知人が住む幼児も対象に含まれると保健省は説明している。
はしかは感染力が非常に強いウイルス性疾患で、高熱のほか倦怠感、鼻水、発疹などの症状を引き起こす。場合によっては深刻な合併症を伴い、命に関わることもある。
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