
「カメラの出っ張りだけ見ても史上最悪のデザインだ」、「iPhoneらしさが完全に消えた」。Appleが発表した「iPhone 17」シリーズをめぐり、一部ではこのような酷評が相次いでいる。一方で「史上最悪と言われるということは、またしても歴代級の販売台数を記録するはずだ」との見方も出ている。
評価が割れる中、注目度はすでに前作を上回っている。16日、韓国ポータル大手ネイバーのデータラボによると、「iPhone 17」シリーズが公開された当日の「iPhone」検索量は前作を上回った。昨年から前日までの検索動向を分析した結果だ。
今月10日の公開当日、「iPhone」の検索量は指数100を記録した。ネイバーは集計期間内で最も多い検索量を100として表示している。これに対し「iPhone 16」シリーズが発表された昨年9月10日の検索量は78にとどまった。新作への関心の高さが裏付けられた形だ。
Googleの検索動向でも同様の傾向が見られた。Googleトレンドによれば、今月7〜13日の「iPhone」検索頻度は100を記録した。前作が発表された昨年9月8〜14日の検索頻度は73、発表直後の同月15〜21日も75にとどまった。
関心度上昇の背景には、従来にないフォームファクターの変化があるとみられる。iPhone 17シリーズは「カメラの突起」を備えた外観が賛否を呼んでいる。さらに、Appleが超薄型スマートフォン「Galaxy S25 Edge」よりも薄い「iPhone Air」モデルを投入したことも話題性を高めたと分析されている。
ティム・クックCEOは発表の場で「iPhone Airは他のどの製品とも比較にならない。ゲームチェンジャーとなる」と自信を示した。韓国の著名ITクリエーター「イッソプ(ITSub)」とのインタビューでも「iPhone 17 ProとPro Maxは、これまでで最も『プロらしい』iPhoneだ」と述べ、「総力を挙げた」と強調した。
海外主要市場ではすでにヒットの兆しが現れている。米国では「iPhone 17 Pro Max」の予約が殺到し、出荷日が翌月にずれ込んだ。他のモデルは予定通り出荷が進む見通しだ。
米IT専門メディア『Android Headlines』は「新色オレンジモデルを中心に需要が高まり、Pro Maxの出荷日は10月に延期された」と伝えている。
一方、中国市場では逆風を跳ね返す動きが出ている。『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)』によると、中国の大手ECプラットフォーム「京東商城(JD.com)」での予約初日注文量が前作を上回った。中でも256GBの通常モデルが最も多くの注文を集めたという。
Apple公式サイトの予約ページは一時接続が困難になり、上海の直営店では「iPhone 17 Pro Max」の店頭受け取り予約枠が、わずか20分で完了した。
市場調査会社IDCは「Appleは製品ラインを巧みに細分化し、各モデルが明確なユーザー需要を満たす構造を作った」と評価し、「総じて強固な新規需要を引き出すだろう」と分析した。別の調査会社トレンドフォース(TrendForce)も、今月初めに「iPhone 17」シリーズの世界出荷量は前作比3.5%増になると予測した。
「iPhone Air」についても、従来のPlusモデルに代わる形でヒットが見込まれる。IDCは同モデルが全世界Plusモデル出荷量の5〜7%を占める可能性があると見ている。
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