
ポーランドは、ロシア機が北大西洋条約機構(NATO)加盟国の領空を侵犯した場合、撃墜すべきだとする米国のドナルド・トランプ大統領の発言に強く賛同した。ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相は24日、SNSの「X(旧Twitter)」にトランプ大統領の発言を含む動画を投稿し、「了解(Roger that)」とコメントした。
シコルスキ外相は22日、国際連合安全保障理事会の緊急会議で、「故意か過失かを問わず、ミサイルや航空機が無断で我が国の領空に侵入し、撃墜されてNATO領内に残骸が落ちても、ここに来て文句を言うな」とロシアを厳しく警告した。
ポーランドは10日の未明、ロシア製ドローン(無人機)約20機が自国領空を侵犯したと主張し、そのうち3~4機を撃墜したと発表した。ポーランドのカロル・ナヴロツキ大統領は23日の国際連合総会演説で、「ポーランドは常に適切に対応し、領土を守る用意がある」と述べ、「ポーランドや他の欧州諸国に対するロシアの挑発行為は断じて容認できない」と強調した。
エストニアのマルグス・ツァフクナ外相は声明で、「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は力の言葉しか理解しない。昨日のトランプ大統領の発言がまさにそれだ」と述べた。ロシアと国境を接するエストニアは19日、ロシア戦闘機3機が12分間にわたり自国領空を侵犯したとして、国連安保理の緊急会議を要請した。
エストニアのハンノ・ペブクル国防相は領空侵犯事件後、英紙テレグラフのインタビューで「同盟国への門戸は常に開かれている」と述べ、核兵器搭載可能な英国のF-35A戦闘機の駐留も受け入れる姿勢を示した。エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国には自前の戦闘機がない。英国などNATO加盟国が交代で戦闘機を派遣し、三国の領空警備任務にあたっている。
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