
デンマーク北部、オールボー空港上空で24日の夜(現地時間)、複数のドローン(無人機)が確認され、同空港に向かう複数の航空機に迂回命令が発令されたと現地警察は発表した。
デンマーク警察は、オールボー空港付近上空にて複数の無人機が確認されたため、空港を全面閉鎖したことをSNSの「X(旧Twitter)」アカウントで明らかにした。現在、空港内では警察が捜査を進めているという。捜査当局は、進行中の捜査の中で事件の動機や容疑者をまだ特定できていないと発表した。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によれば、今回の事件によりオールボー空港に着陸予定だった航空機3機が、空港閉鎖のため別の空港に迂回着陸したという。この事件は、今週スウェーデンなどスカンディナヴィア各国上空で発生した無人機の活動に続いて起きたもので、不安が高まっている。
22日の夕方、コペンハーゲンのカストラップ空港でも無人機の群れが現れたため、空港が4時間にわたり閉鎖され、数十便の航空機が着陸不能になった。ノルウェー国立航空局も23日の午前、オスロ空港を3時間閉鎖せざるを得なかった。
デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は今回の事態について「コペンハーゲン空港での無人機出現は、デンマークの最重要インフラへの攻撃と捉え、非常に懸念すべき事態である」と述べ、「これは対象空港のみならず、欧州全体に対する複合的脅威攻撃として捉えるべきだ」と語った。
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