
ドナルド・トランプ米大統領は、2021年1月6日の議会襲撃事件当時、米連邦捜査局(FBI)が捜査官を現場に投入し、参加者を扇動したと主張した。
ニューシスの報道によると、トランプ大統領は現地時間27日、トゥルース・ソーシャルに「最近の暴露によると、FBIがあらゆる規則を破り、『1月6日の詐欺事件』の直前とその当日に274人の捜査官を秘密裏に群衆の中に潜入させたことが明らかになった」と投稿した。
トランプ大統領は「FBI捜査官が1月6日のデモ現場にいて、恐らく扇動者かつ暴動参加者として活動していた可能性がある」と述べ、「彼らは決して法執行官として行動していなかった」と主張した。
さらに「私は(現場に投入された)『捜査官』が誰で、その歴史的な日に何をしたのか詳細を知りたい」とし、「二度とこのようなことが米国で起きてはならない」と強調した。
トランプ大統領は特に当時のFBI長官であるクリストファー・レイ氏がこの疑惑を隠蔽しようとしたと非難した。
「(FBI捜査官の議会暴動への投入は)レイ長官が繰り返し説明した内容とは全く異なる」とし、「レイには説明責任がある。ジェームズ・コミー(前FBI長官)に続いてレイまで、二人連続で嘘をついているのが露呈した」と主張した。
そして「多くの偉大な愛国者たちがただ国を愛したという理由だけで大きな代償を払わされた」とし、「私はこの腐敗した警察と堕落した政治家たちに対する調査を彼らの責任としている」と付け加えた。
POLITICOは「大統領の投稿はFBIが暴動を扇動したという保守系メディアの根拠のない主張を拡散させるものだ」とし、Just The NewsやThe Blazeなど一部のメディアが暴動当日に私服捜査官274人が現場にいたと報じたが、証拠は示されていないと伝えた。
POLITICOはさらに「それにもかかわらず、トランプ大統領は陰謀論に頼り、何の証拠もなく捜査官が『おそらく』扇動者かつ暴動勢力として活動したと非難した」と指摘した。
1月6日の議会襲撃事件は、トランプ大統領の支持者ら約1万5,000人が当時のジョー・バイデン大統領の議会認証を阻止しようと議事堂に乱入し、騒動を起こした事件だ。
トランプ大統領は再び権力を握った直後、この事件で起訴され有罪判決を受けた1,500人余りを恩赦し、進行中の起訴手続きを中止するよう命じている。
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