
ドナルド・トランプ米大統領は、ピート・ヘグセス国防長官が招集した米軍全将官会議に出席することを決定したと、ワシントン・ポスト(WP)が28日(現地時間)に報じた。
ニューシスによれば、この会議は30日にバージニア州クアンティコで開催され、世界各地で勤務中の准将以上の指揮官級将官や提督数百名および上級下士官が出席する。
WPが確認した計画文書には「ホワイトハウスは、トランプ大統領が火曜日(30日)の演説に出席することを確認した」と記されている。
WP紙は、トランプ大統領の出席がヘグセス長官の計画を台無しにするだけでなく、新たな安全保障上の懸念を生むと指摘している。
実際、トランプ大統領の参加により、行事の警備は米シークレットサービスが担当することとなった。
ヘグセス長官が世界各地の軍将官数百名を招集した理由について説明しなかったため、多くの憶測を呼んでいる。一部では、大規模な解雇や降格を発表する可能性があるとの懸念が出ている。ヘグセス長官は就任後、将官級を20%削減すると公言し、女性将官など高級将校20名以上を解任している。
今回、ヘグセス長官は1時間余りの演説で軍事基準と「戦士の精神」を強調し、国防省を「戦争省」に再編するビジョンを説明する予定であった。
しかし、トランプ大統領の出席により日程が変更される可能性があり、会合はより政治色を強めるものになるとWP紙は指摘している。
さらに、中東、欧州、インド太平洋の軍指揮官も参加する中、彼らの航空運賃、宿泊費、移動費だけで数百万ドルに上る見通しだ。また、一斉に集まること自体が安全保障上のリスクを高める。加えて、会議は米連邦政府会計年度の最終日に行われるため、政府機関のシャットダウンが現実味を帯びる中、重要人員が足止めされる可能性も懸念されている。
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