
アメリカン航空の旅客機の着陸装置から、密入国者とみられる男性の遺体が発見され、警察が捜査を開始した。
米国現地メディア「USAトゥデイ」などによると、9月28日午前9時ごろ(現地時間)、ノースカロライナ州シャーロット・ダグラス国際空港で航空機整備チームが点検作業を行っていた際、アメリカン航空機の主脚部分から男性の遺体が見つかった。
駆けつけた警察が死亡を確認したものの、身元や搭乗経路、出発地などはまだ公表されていない。航空会社は「法執行機関と協力して捜査を進めている」と説明し、空港側も「空港の運営は通常通り行われている」と発表した。
着陸装置から密入国者の遺体が見つかる事例は過去にもある。今年1月には、フロリダ州フォートローダーデール・ハリウッド国際空港に到着した航空機の着陸装置から、ドミニカ共和国出身の10代2人が死亡した状態で発見されている。
専門家によれば、着陸装置内での長時間の滞在は極度の低温と酸素不足にさらされるため、生存の可能性はほとんどないという。飛行中の内部温度は氷点下20度から氷点下50度にまで下がり、酸素濃度も極端に低下する。これにより呼吸困難や意識喪失を招き、最悪の場合は死亡に至る。また、離着陸時の機械の作動や激しい振動、気圧差によって身体が損傷する危険性も高いとされる。
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