
米国がバルト海でロシアを牽制するため、ノルウェーに海上哨戒機を配備したとキーウ・インディペンデントが30日(現地時間)に報じた。ノルウェー軍の発表、衛星写真、及び飛行追跡データによれば、米海軍は「P-8A・ポセイドン」をノルウェーに配備し、バルト海内のロシア領近辺で作戦を展開しているという。
P-8は対潜水艦戦、対水上戦、情報収集、監視などの任務において優れた性能を発揮する。P-8は23日、オスロ・ガーデルモーエン空港にて撮影された。衛星写真の分析結果から、2~3機が配備されたとみられ、そのうち1機は数日後、ロシアの飛び地であるカリーニングラード近辺で任務を遂行したことが確認された。
ノルウェー軍は現地メディアのインタビューにおいて、「複数の米国P-8哨戒機が、ノルウェー周辺地域での『同盟国の活動』を支援するため、ガーデルモーエンを拠点として作戦を展開している」と述べた。
カリーニングラードは北欧におけるロシアの主要な軍事拠点の一つであり、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランド及びリトアニアと国境を接している。近年、ポーランド、デンマーク、ノルウェーなどの領空にドローン(無人機)が侵入する事例が相次ぎ、緊張が高まっている。
今回の配備は、北部地域における一連のNATO警戒任務の一環である。今年初夏に公開された写真には、7月のNATO「The Baltic Sentinel」演習の一環として、アイスランドのケプラヴィーク空軍基地から離陸するP-8哨戒機の姿が捉えられていた。P-8哨戒機は空中給油が可能であり、広大な海域における長時間の巡視が可能だ。米海軍の他、ノルウェーや英国なども同機を運用している。
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