無許可増築工事中の事故で負傷者80人超、死者数増加の見込み

インドネシアで無許可増築工事中のイスラム寄宿学校が崩壊し、祈りを捧げていた学生ら3人が死亡、38人が瓦礫の下敷きになった。
9月30日(現地時間)、ロイター通信とAP通信などによると、前日午後3時35分頃、インドネシア東ジャワ州シドアルジョにあるアル・コジニ・イスラム寄宿学校の建物が突如崩壊した。
この事故で13歳の男子学生ら3人が死亡し、80人以上が負傷、そのうち一部は重篤な状態だ。
前日までの死者は1人だったが、この日、病院の救急室で治療を受けていた2人が追加で亡くなった。
また38人が瓦礫の下敷きになって行方不明となっており、その大半は12~17歳の7~11年生の男子学生と見られている。
彼らは無許可で増築工事中だった寄宿学校の建物で、午後の礼拝中に瓦礫の下敷きになった。
生存者の証言によると、事故当時、女子学生は別の建物で礼拝していたため、主に男子学生が被害に遭った。

警察と救助隊はコンクリートの瓦礫から生存者を捜索する救助活動を続けており、事故発生から8時間後の前夜には生存者8人を救出した。しかし、救助当局は寄宿学校建物のさらなる崩壊を懸念し、重機の使用を控えているため、救助作業が難航しているという。
学生の家族らは崩壊した寄宿学校の近くや負傷者が搬送された病院に集まり、子供たちの無事を祈って待機している。講堂に埋もれていた学生1人が埃まみれの姿で救出されると、それを見守っていた親族たちは涙を流した。
APは救助隊が追加の遺体を発見したと報じ、死者数がさらに増加する可能性があると伝えた。
ジュールズ・アブラハム・アバスト東ジャワ州警察広報官は、既存の礼拝室が2階建てだったところ、無許可で2階分を増築中だったと説明した。
彼は「既存の建物の基礎が重量を支えきれず、(コンクリート)打設の過程で崩壊したとみられる」と述べた。
この寄宿学校の管理者アブドゥス・サラム・ムジブ氏はロイター通信に対し、礼拝の時間前に工事は終了していたが、建物の下部が構造物を支えきれなかったと語った。
9月初めにも、西ジャワ州で礼拝集会中に建物が崩壊し、3人が死亡、数十人が負傷する事故が発生している。
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