
米国議会は締切を過ぎた1日(現地時間)も新年度予算案の審議に苦戦しており、上院は翌日まで活動を停止し、少なくとも3日まで連邦政府のシャットダウン(業務停止)が続く見込みだ。
米CNNはこの日、上院議員が金曜日まで離席する予定であると伝えた。これは連邦政府が少なくともその時まで閉鎖されることを意味するとしている。予算案の行き詰まりを打開する解決策は依然として見えず、シャットダウンの長期化が避けられないとの見方が強いという。
米上院はシャットダウンが始まったこの日も予算案の審議のため採決を行ったが、共和党と民主党の対立は全く解消されず、すべて否決された。
共和党上院指導部はその後、議員がワシントンD.C.を離れ、ユダヤ教の贖罪の日(ヨム・キプル)を過ごせるように許可したと伝えられている。これにより、2日には米上院が事実上閉鎖され、3日に議論が再開される予定だ。
上院は3日から再び予算案の採決に入る見込みだが、両党の指導部は対立を続けており、シャットダウン状態が当面続くとの見方が強まっている。
上院共和党は、下院を通過した7週間の暫定予算案を可決すべきだとの立場である。一方、民主党はオバマケアの補助金延長などを含む暫定予算案を主張している。
上院での可決には、上院議員100議席中60票が必要で、現時点では共和党が53議席を占め、無所属を含む民主党系は47議席にとどまる。
共和党所属のマイク・ジョンソン米下院議長は、民主党への圧力をかけるため、今週は下院を休会すると1日に明らかにした。
すでに下院を通過した共和党案は、上院で可決されれば直ちに施行可能だが、民主党案は上院で可決された後、再び下院での採決が必要となる。週末に仮に民主党案が上院を通過しても、下院が再開されなければ審議を前に進められないとの見方も出ている。
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