韓国のイ・ジェミョン大統領は最近、中国人団体観光客のビザ無し入国を巡り、様々な流言が拡散し、反中デモが行われている状況に強い不満を示した。彼はこれを国の品格を著しく傷つける低劣な行為と断じ、関係省庁に対して徹底的な取り締まりを指示した。

イ大統領は2日、韓国・龍山の大統領府にて首席補佐官会議を主宰し、国益と国家イメージを損なう百害無益の自傷行為を必ず排除しなければならないと述べた。さらに、輸出が低迷し国家的危機に直面する中、観光客が1,000万人増加すれば莫大な輸出効果が得られると指摘し、感謝し歓迎すべきところを、嫌悪発言や暴力行為を行うことは許されないと批判した。
先月の30日から実施された中国人団体観光客のビザ無し入国措置について、イ大統領は内需活性化と経済回復に大きな効果があると評価し、実際に明洞(ミョンドン)など主要商業地区が活気を取り戻していると述べた。
しかし、問題は人種差別に基づく嫌悪行為の増加にあると指摘した。イ大統領は、日本における韓国人に対する嫌悪デモの際に感じた不快感と怒りを例に挙げ、今や世界中の人々が韓国を見て同様の感情を抱く可能性があると警告した。
また、観光客は一度入国すれば数十万円を使って帰国すると指摘し、理由もなく中傷される国に誰が観光に訪れ、消費するだろうかと反論した。最後に、外国人観光客の安全を脅かす扇動行為を徹底的に取り締まり、人種差別と嫌悪を根絶するための特別な対策を迅速に講じるよう、関係省庁に指示した。
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