
米国の防衛企業エピルス(Epirus)は、高出力マイクロ波(HPM)を用いてドローンを無力化する対ドローン兵器「レオニダス(Leonidas)」のデモ映像を公開した。
レオニダスは、従来の電力消費の大きいマグネトロン(自励管)に替えて、窒化ガリウム(GaN)半導体を用いマイクロ波を生成・照射する高出力エネルギー兵器だ。
今回のデモで、投入された61機のドローンすべてを無力化するとともに、1回の電子攻撃でそのうち49機を同時に撃墜することに成功した。
注目点は、波形を調整することで敵ドローンのみを選別して排除し、味方機が安全に通過できる「通路」を確保したうえで飛行禁止区域を設定できる点だとしている。
こうした高出力エネルギーを用いる対ドローン兵器が相次いで開発される一方で、ロシア・ウクライナ戦場では電子的な影響を受けにくい光ファイバー式ドローンが投入されている。
コメント0