
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が同盟国に自国の防空網強化を要請する中、ロシアの攻撃がさらに悪質化したと主張した。13日(現地時間)、AFP通信などの海外メディアは、ロシアがウクライナ戦争への関心低下を悪用し爆撃を強化しているというゼレンスキー大統領の発言を報じた。
これに先立ち、ゼレンスキー大統領は12日、米国のドナルド・トランプ大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領とそれぞれ電話会談を行い、ミサイルの追加支援と長距離攻撃能力の強化を要請した。彼は「我々の最優先事項、特に防空システムやミサイルなどの不可欠な装備について説明した」と述べた。
特にゼレンスキー大統領はマクロン大統領との会談で「中東や各国の国内問題に注目が集まっている状況を利用し、ロシアがより巧妙に攻撃を仕掛けている」と主張した。これは、ウクライナ戦争の和平交渉が膠着状態に陥る中、ガザ地区の戦争など他地域への世界の関心が集中していることをロシアが悪用しているという嘆きと指摘だ。

実際、最近ロシアはウクライナに対する大規模攻撃を展開している。ゼレンスキー大統領によると、ロシアは先週の間にウクライナに3,100機以上のドローン(無人機)、92発のミサイル、約1,360発の滑空爆弾を投下したという。この影響でウクライナの主要エネルギー施設が被害を受け、首都キーウでは週末に一時停電と断水が発生した。
また、ゼレンスキー大統領はトランプ大統領との電話会談で、両国がウクライナの防衛能力強化に努めると表明した。彼はテレグラムで「我々は米軍と緊密に協力し、防空能力とあらゆる防衛システムを強化している」とし、「特にパトリオット・ミサイルを含む他の防空システム、長距離攻撃能力まで含まれる」と記した。先月、ゼレンスキー大統領は国連総会期間中の非公開会議でトランプ大統領に長距離巡航ミサイル「トマホーク」を要請していた。
この事実が明らかになると、ロシアは強い反発を示し、ついに2日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は米国がウクライナにトマホークを供与した場合、緊張状態が新たな段階に悪化すると警告した。その後、トマホーク供与の是非を巡り米国の苦悶が深まる中、6日、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に「トマホーク・ミサイルの提供案についてある程度の決定を下した」と述べ、可能性が依然として残されている状況である。
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