
米NBCなどは11日(現地時間)、ジョー・バイデン前大統領が前立腺がんの放射線治療を開始したと報じた。
バイデン氏の広報担当者は、前立腺がん治療計画の一環として現在、放射線治療とホルモン療法を受けていると説明し、治療期間には言及しなかった。バイデン氏は来月83歳を迎える。
バイデン陣営は5月、骨に転移した悪性前立腺がんと診断されたことを公表していた。
診断から2週間後、バイデン氏はCNNのインタビューで「克服できると確信している」と述べ、がん治療のための薬物療法も開始したとした。
バイデン氏は9月、皮膚がん病変の除去手術であるモース手術を受けた。
この手術は、皮膚の表層を薄く層状に切除し、顕微鏡で検査しながらがん細胞の痕跡が確認できなくなるまで繰り返す手法で行われる。
モース手術は、がん病変が再発した場合や成長が速い場合、または顔や手、生殖器などの重要部位に位置する場合に実施される。
バイデン氏は2023年、大統領在任中に胸部の病変を除去し、その後、基底細胞がんと診断された。
当時のホワイトハウス主治医ケビン・オコナー博士は、「すべてのがん組織は完全に除去された」と説明し、「皮膚科での経過観察を継続する」とした。
基底細胞がんは最も一般的な皮膚がんの一種で、進行が緩やかであり、通常は治癒が見込めるとされる。
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