ハマス、生存人質20人のうち最初の7人を解放…「イランの弱体化が合意を導いた」

ドナルド・トランプ米大統領は、イスラエルとパレスチナ武装勢力ハマスの停戦合意について、「自らが関与した中で最も大きな成果となるだろう」と自賛した。
トランプ大統領は13日(現地時間)、大統領専用機エアフォースワンでイスラエルに向かう途中、米メディアアクシオスとの電話インタビューでこのように述べ、「世界は私の計画のもとで団結している」と強調した。
アクシオスは「トランプ氏がインタビューを行っている間、イスラエルは最後の20人の人質の解放を準備していた」と伝え、「トランプ氏の和平計画が、これまでに6万7,000人以上の命を奪った戦争を終わらせる可能性がある」と報じた。
ハマス、生存人質の初回解放を開始
この日、ハマスが拘束していたイスラエル人の一部人質が2年ぶりに解放された。
ロイター通信とAP通信によると、ハマスはガザ地区の停戦合意に基づき、生存している人質20人のうち最初の7人を赤十字に引き渡したという。
イスラエル国防軍(IDF)は「ガザ北部の引き渡し地点で複数の人質が移送される予定であり、軍は追加の引き渡しに備えている」と明らかにした。
今回の解放は、トランプ大統領の和平構想に基づく第1段階の停戦手続きであり、人質解放とパレスチナ人囚人の交換が同時に進められている。
「永遠の愛と平和を」…イスラエル演説を控えたトランプ
トランプ大統領はこの日午前9時42分、イスラエルのベングリオン国際空港に到着した。
エアフォースワンは着陸直前、テルアビブの人質広場上空を通過し、数万人が集まった群衆の上を飛行した。
広場では「ありがとう、トランプ」との掛け声が上がり、一部の参加者は人質家族の写真を掲げてトランプ氏の訪問を歓迎した。
空港ではレッドカーペットが敷かれ、軍楽隊が整列。ベンヤミン・ネタニヤフ首相とイツハク・ヘルツォグ大統領が直接出迎えた。
米国側からは、娘のイバンカ・トランプ氏と義理の息子で元大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が同行した。2人はトランプ大統領主導のガザ停戦合意の仲介過程にも関与していた。
トランプ大統領は着陸直後、「今日は平和への偉大な日だ」と述べ、「ガザ地区の戦争を終わらせるための真の協力が始まった」と語った。
その後、トランプ大統領はテルアビブで人質家族と面会し、イスラエル議会(クネセト)で演説を行う予定だ。
「イスラエル国民にどんなメッセージを伝えるのか」との質問に対し、彼は「永遠の愛と平和」と答えた。
トランプ大統領は先週末、テルアビブの人質広場で行われた停戦歓迎集会を「素晴らしい出来事だった」と評価した。
現場に参加した娘イバンカ氏、クシュナー氏、スティーブ・ウィトコフ中東特使らと会話を交わしながら、「みんなが感動していた」と語った。
当時、群衆は「ありがとう、トランプ」と叫び、ネタニヤフ首相の名前が出ると一部からはブーイングが起きたとメディアは伝えた。
トランプ大統領は午後、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開かれる中東和平記念式典にも出席する。
この式典にはヨーロッパを含む20カ国以上の首脳が出席し、ガザ停戦合意の署名式が行われる予定だ。
彼は「今回の会議は、世界が私の計画のもとで団結していることを示す象徴的な場になる」と述べた。
「イランの弱体化が合意を導いた」…和平構想を自賛
トランプ大統領はまた、今年6月のイラン核施設空爆について言及し、「あのとき攻撃命令を出していなければ、この合意は実現しなかっただろう」と語った。
さらに「ハマスを支援していたイランが弱体化したことで、ハマスが妥協に応じた。イランの核計画をめぐる『黒い雲』が晴れると、アラブとイスラム諸国が団結した」と説明した。
トランプ大統領は「今回の停戦は単なる休戦ではなく、中東の平和秩序を再構築する第一歩だ」と述べ、「すべての国が協力している」と付け加えた。
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