
米国当局が中国航空機の米中路線におけるロシア上空飛行を禁止したことに反発し、中国の航空会社が米国当局に撤回を求める書簡を送った。
15日(現地時間)AP通信は、エアチャイナ、中国東方航空、中国南方航空など6社の中国航空会社が、先週米国運輸省が発表した中国航空会社のロシア上空飛行禁止措置に関して書簡を送り、正式に抗議したと報じた。
中国東方航空は今週、米国運輸省に提出した書簡で、この禁止措置は公益を損ない、中国と米国の両国の旅行者に不便をもたらすと指摘した。また、飛行時間の延長に伴い費用と航空運賃が上昇し、全ての乗客の負担が増大すると付け加えた。
中国南方航空も、ロシア上空飛行禁止措置が数千人の乗客に悪影響を及ぼすと警告した。エアチャイナは、この禁止措置が感謝祭とクリスマスシーズンに実施された場合、少なくとも4,400人の乗客が影響を受けると試算した。
9日、米国運輸省は米国と中国を往復する中国の旅客機によるロシア上空飛行を禁止する方針を来月から実施すると発表した。
この米国の方針について、中国のグォ・ザークン外交部報道官は先週、「全世界の乗客を罰する行為だ」と批判した。
米国側は、米国航空会社がロシア上空を通過できないのに対し、中国航空会社は通過できるため、不公平な競争環境に置かれていると主張している。ロシアはウクライナ戦争に関連する西側の制裁に対抗し、米国とほとんどの欧州航空会社に対して自国の領空を閉鎖している。
エールフランスやKLMなどの欧州航空会社も、このような中国航空会社に有利な状況について不満を表明したとされる。
コメント0