
アフガニスタンのタリバン暫定政権が、女性作家による書籍を大学教育から排除した。
9月20日(現地時間)に英BBCや米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)などの海外メディアによると、アフガニスタン高等教育省は先月末、国内の大学に679冊の禁止図書リストを送付し、該当書籍の廃棄を命じたという。
タリバン暫定政権は、これらの書籍がイスラム法(シャリーア)に反すると主張している。禁止リストには、『化学実験室の安全』など女性が著した140冊の書籍が含まれている。
禁止図書を選定した高等教育省の委員会の委員はBBCに対し、「女性が執筆した書籍は一切教育に使用できない」と述べた。
タリバン暫定政権はさらに、人権、民主主義、女性学など18科目がイスラム法に反するとして、各大学に廃止を命じた。また、200以上の他の科目についても見直しが進められている。 現在、アフガニスタンでは女子学生は6年生以降の就学を禁じられ、大学での受講も認められていない。今回の禁止図書リストには、女性作家の書籍に加え、イラン人が執筆またはイランで出版された310冊の書籍も含まれている。
書籍審査委員会の委員は、「イランの影響がアフガニスタンの教育に及ぶのを防ぐ狙いがある」と説明した。両国は、アフガニスタンがイランに流れる河川にダムを建設し水資源供給を制限する問題をめぐり、国境地域で武力衝突するなど対立を深めている。イラン政府は今年に入り、150万人以上のアフガニスタン難民をアフガニスタンに強制送還した。













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