ニューヨーク株式市場の主要3指数がそろって上昇し、取引を終えた。Appleが久しぶりに相場を牽引し、史上最高値を更新したことで、投資家のリスク志向が高まったとみられる。

21日(現地時間)のニューヨーク証券取引所では、ダウ工業株30種平均が前日比515.97ドル(1.12%)高の4万6,706.58ドルで取引を終えた。S&P500種指数は71.12ポイント(1.07%)高の6,735.13、ハイテク株中心のナスダック総合指数は310.57ポイント(1.37%)高の2万2,990.54で終えた。
この日は、AI関連銘柄の人気が続くなか、NVIDIAやMicrosoftに押されていたAppleが約4%の急伸を見せ、久々に市場を主導した。新型「iPhone 17」の販売好調が追い風になったとみられる。
Appleが史上最高値を更新したのは昨年12月26日以来。前回の高値260.10ドルを上回り、この日は262.24ドルをつけた。
ループ・キャピタルはAppleの投資判断を「保留」から「買い」に引き上げ、「iPhoneの出荷台数は2027年まで増加する」との見通しを示した。
業種別では公益事業と生活必需品が下落した一方、エネルギーを除くすべてのセクターが1%以上上昇した。
時価総額1兆ドル(約148兆円)を超える巨大テック企業では、Appleのほか、MetaやAlphabet、テスラ、Microsoftが堅調に推移した。一方、NVIDIAとBroadcomは小幅安となった。
Oracleは約5%下落した。先週、AI事業の売上見通しを発表した後には「予測が過大だ」との指摘が相次ぎ、7%の下落を記録していた。
AMDはOpenAIとの大型契約を受けた買いが続き、この日も3.21%上昇。Armは3.56%、インテルも2.95%上昇した。
地域銀行への不安が後退し、関連銘柄も反発した。ジオンズ・バンコーポレーションは4.65%、ウェスタン・アライアンス・バンコーポレーションは4.03%上昇した。
米連邦政府の「シャットダウン(政府機能一時停止)」が終結するとの期待も広がっている。ハリス・フィナンシャル・グループのジェイミー・コックス・マネージングパートナーは、「市場は中国との関税摩擦やシャットダウン懸念の停滞から抜け出しつつある。これからは金融政策と企業業績に一段と関心が集まるだろう」と述べた。
コメント0